今日はちょっとした親孝行で、子供を連れて実家に行きます。
コストコでお気に入りのもずくなどを買い、持参します。
親の恩
ところであなたは、恩、特に親に対する恩を、いつも意識していますか?
仏教では、犬でさえも3日飼ったら恩を忘れないのだから、恩を知らないということではお粗末だと戒めています。
しかし、恩というものが何かを知らなければ、恩を感じることもありませんね。
また、日頃から恩を感じることがなければ、恩返しの気持ちも出てこないでしょう。
仏教においては、最も身近な存在である、親の恩を例にしています。
従って、まず親の恩を知ることで、親孝行の心が生まれると説明しています。
では、親には、どのような恩があるのでしょうか?
ブッダはこの恩を、10に分けて教えています。
しかしあなたは、普段は自分の事ばかり心配し、これらの恩を忘れてはいませんか?
・懐胎守護(かいたいしゅご)
あなたがお母さんのお腹に宿った頃の恩
・臨生受苦(りんしょうじゅく)
生まれるとき大変な苦しみを与えた恩
・生子忘憂(しょうしぼうゆう)
あなたが生まれた時に喜んでくれた恩
・乳哺養育(にゅうほよういく)
赤ちゃんの時にお乳をくれた恩
・廻乾就湿(かいかんじゅうしつ)
あなたのおねしょを乾かしてくれた恩
・洗灌不浄(せんかんふじょう)
おむつを替えてくれた恩
・嚥苦吐甘(えんくとかん)
あなたに好きな食べ物を持ち帰った恩
・為造悪業(いぞうあくごう)
あなたのために悪い事も厭わない気持ちへの恩
・遠行憶念(おんぎょうおくねん)
離れていても心配してくれる縁
・究竟憐愍(くきょうれんみん)
大きくなっても最後まで心配してくれる恩
それでは、あなたがどのように恩に報いたら良いのでしょうか?
ブッダは、元気なときに、新鮮な果物を差し上げることを勧めています。
なんだか現代の人のようですね。
しかしブッダのお考えは深く、親は頂いた果物をまずは仏壇にお供えするので、仏様との縁を深めるからだそうです。
では元気でない時、特に病気の時などは、どうするのでしょうか?
もしあなたの両親が、病気になったのなら、枕元を離れないで、やさしく自分で看病することを勧めています。
特に他の人に看病を任せてはいけませんと戒めています。
そして、時間をみて、よく親の話を聞き、体に良い食事をすすめることが大切と説きます。
もし親が休んだなら、心を落ち着けて寝息を聞き、目を覚ましたら、お医者さんに聞いた薬を勧めるように説きます。
さらに、常に仏法を大切にし、親の病が治ることを願い、親孝行の気持ちを片時も忘れないよう説いています。
ある弟子から、ブッダに上記だけの親孝行をすれば良いかを尋ねられた時、両親に物やサービスを与えるのではなく、道理を教え、そして苦悩を解決して、幸せになってもらうことを勧めています。
コメント